キモト――ク

普通を極め、普通を愛した学生による雑記ブログ

【全国都道府県対抗男子駅伝 2018】 結果・レース総括

全国都道府県対抗男子駅伝が21日、広島市で行われました。

この記事では都道府県駅伝の結果とレース総括を書いていきます。
 
レース前にアップした「戦力分析」と「レース展望・順位予想」も良ければ一緒にご覧ください。結果と比較して見ていただけると面白いかと思います。

結果

 
総合結果詳細

http://www.hiroshima-ekiden.com/information/pdf/record23.pdf

埼玉が3大会ぶり2回目の優勝を飾りました。前回覇者の長野が2位、千葉が過去最高の3位に入りました。

結果的には最終7区の5キロ過ぎで埼玉の設楽が長野の關を逆転し、長野に46秒の大差をつけての優勝でした。
このレースの前に1位から8位まで順位予想をしていたのですが、すべて外してしまいました。優勝争いは概ね予想通りに進んでいったのですが、順位の予想までは読めなかったです。また、3位以下に関しては下馬評の低かったチームの躍進もあり、予想とは全く違う展開になりました。そのあたりも含めて、各チームごとに総括をしていきます。
 
 

チームごとの総括

 
優勝 埼玉
1区から7区まで埼玉のレースプラン通りに進んでいきました。完勝と言っていいのではないでしょうか。逆転優勝のためには設楽に先頭と50秒以内に襷を繋ぎたいと考えてたようですが、その予想をいい意味で裏切る、13秒差ということで、この時点で埼玉が優勝すると確信できました。最も不安視していた1区ですが、橋本が先頭と15秒差の区間10位の素晴らしい走りで、いい流れを作りました。2区分須も力通り区間6位で走り、3区の牟田は集団での争いの中粘りの走りをみせ、6位で襷を繋ぎました。その後の4区5区6区がそれぞれ区間4位・6位・1位と、流れを切らさず、7区設楽に最高の位置で繋ぎました。中高生5人すべて区間一桁で走っていますから、中高生の走りが結果的に大きかったと埼玉の関係者も感じているでしょう。設楽の区間記録にあと3秒に迫る走りも含め、7人全員の力をあわせての優勝でした。見事でした。
 
2位 長野
2連覇を狙える力を十分に持っていただけに悔しい結果となりました。故障明けの7区關に大きな負担をかけてしまうレース展開となってしまいました。1区松崎は先頭と4秒差の区間2位の走りで好スタートを切りましたが、2区伊藤,3区春日がいまひとつでした。3区終了時点で先頭と27秒差の11位ということで、もう少し前でレースをしたかったです。4区本間5区中谷の区間賞の走りで優勝に再度近づいたかと思いましたが、6区越がまさかの区間29位に沈み、ここで区間賞を取った埼玉に32秒も詰められました。中学生を責めることはできないですが、結果的にここが勝負の分かれ目でした。7区關は万全な状態ではない中、区間5位で走り意地を見せました。設楽のタイムとの差がちょうど1分ほどだったので、当初の想定通り1分差を広げていれば、と考えてしまいます。關は設楽の持つ力を近くで痛感したでしょうから、今年さらに力をつけて、来年リベンジに期待したいです。
 
3位 千葉
従来までの最高順位5位を更新する過去最高の3位を取ることができた千葉。5区で高校一年生の佐藤が6人抜きで順位を4位に押し上げたことが大きかったですね。これで入賞はもちろん、一時は先頭も見える位置に来ました。7区鈴木も終始単独走でしたが、力通りの安定した走りを見せました。前半区間では、3区松枝の走りが上位進出のカギになると思っていましたが、区間3位の好走を見せました。すべての選手が持っている力を出し切ったことで、よい結果につながりました。 来年以降は優勝を狙っていきたいです。元々、八千代松陰高や市立船橋高,流通経大柏高など、駅伝に力を入れている高校が千葉県には多いだけに、今後も十分に期待できます。
 
4位 福岡
都道府県駅伝では毎年上位に来る福岡ですが、その伝統の力を発揮しました。今年は入賞も厳しいかと思っていましたが、最終的には4位ということで、関係者もこの結果には万々歳ではないでしょうか。特に2区の石田が印象に残りました。以前から期待していたのですが、2区3千メートルを8分14秒の驚異的な区間新記録で走り切り、順位を22位から7位にあげました。テレビ中継で石田の走りを見れたのですが、そのスピード感がまるでアフリカ系の選手のに見えるほど、他の選手に比べて圧倒的でした。8分14秒は今後もう破られない記録になるでしょう。今後は郡馬の東農大二高に進むようです。これから日本を背負って立つ選手に成長していってほしいです。その他では7区高橋の区間3位の走りも大きかったです。順位を10位から4位にあげました。
 
5位 郡馬
優勝を狙えただけにもったいない結果となりました。まず1区大澤が先頭と44秒差の区間27位と、持ちタイムからするともう少し前で襷を渡したかったところです。2区でも25位に順位を落とし、これはもう入賞も厳しいかと思いましたが、3区塩尻区間2位の素晴らしい走りで15人を抜き、9位までジャンプアップしてきました。やはり10キロ未満では強かったです。その流れで上位に行きたかったのですが4区栗原が12位に順位を下げてしまいました。4区は5位~11位が集団でいたのですが、ここから離されてしまったのが最終順位にも影響しました。5区千明は区間6位で粘り、7区西山も区間2位の走りで12位から5位に順位を上げました。もう何年も連続で入賞をしてきているだけに、来年以降は優勝を狙ったチーム編成をしたいところです。
 
6位 山口
駅伝はやはり流れが大事だと、山口の躍進を見て改めて感じました。1区は区間26位と苦戦しましたが、2区で17位に順位を上げ、3区田村が17位から3位に順位を押し上げる区間賞の激走をみせました。青学大の原監督から駅伝男と名付けられるだけの実力を遺憾なく発揮しました。ここで作った流れを 高校生区間の4区5区も区間15位でなんとか引き継ぎ、 7区野田の区間8位の好走もあり、6位でゴールしました。8位入賞ラインが終始集団で動いていったレース全体の展開も味方しました。田村の3区でのごぼう抜きは都道府県駅伝の風物詩になっていくかもしれません。
 
7位 神奈川
神奈川も山口と同様にサプライズ入賞でした。過去最高順位も更新したようです。1区で11位の好スタート後、2区で15位に順位を落としましたが、3区舘澤が区間4位の走りで12位に順位を上げました。その後の4区5区6区の中高生の走りが入賞を決定づけました。4区谷澤が区間6位の走りで順位を8位に上げ、5区鎌田が区間3位の殊勲の走りで3位まで押し上げました。6区安澤も順位をキープし、7区越川がなんとか7位で入賞を勝ち取りました。4区5区の高校生次第で順位が大きく変動する都道府県駅伝の傾向は今年も変わらずでした。
 
8位 茨城
レース終盤まで主導権を握ったのが茨城でした。1区2区の湯原と五十嵐が力通りの走りで流れを作ると、3区森田が前を行く熊本を捉えてトップに立ちました。4区鈴木も5千のベスト13分台の力を発揮し、2位に21秒差をつける区間2位の走りを見せました。この3区4区がかなり強力だと思っていたため、4区終了時点では茨城が先頭に来るのではと予想していたのですが、その通りになりました。5区片根が先頭を長野に譲るものの、区間11位粘り、最終7区に入る時点では2位につけていたのですが、出口が区間30位に沈み、8位にまで順位を落としてしまいました。なんとか入賞は確保できましたが、いい流れで終盤まで来ていただけにもったいなかったです。来年以降、さらなる飛躍を期待したいです。
 

その他の上位候補だったチーム

 
9位 福島
7区を予定していた相澤が急遽変更になったのが結果的に痛かったです。1区半澤、3区遠藤の走りは見事でした。
 
10位 東京
個人的にダークホースに推していたのですが、不安視していた1区で25位に沈み、終始厳しい戦いになりました。一般区間の茂木と片西は両者ともに区間一桁順位で入ってきました。さすがでした。
 
17位 兵庫
3区28位、7区36位と、一般区間が足を引っ張る結果に。5区三浦は10人抜きの区間2位で走り、下位に沈んだ中でも健闘しました。
 
18位 愛知
1区20位は想定内でしたが、2区で順位を上げられず。もう少し前に行きたかったです。3区山口は6人抜きで健闘しましたが、4区24位、5区36位で一気に22位まで順位を落としました。ただ、7区山藤が頑張り、18位まで順位を上げました。山藤が無事に走り切ることができて本当によかったです。スッキリしたでしょうね。これからも応援していきたい選手です。

【全国都道府県対抗男子駅伝 2018】 レース展望・順位予想 (区間エントリー後)

都道府県対抗男子駅伝の選手区間エントリー・出走メンバーが発表されました。

 

各チームの詳しい戦力分析はこちらをご覧ください。

kimotalk.hatenablog.com

 

この記事では各チームのオーダーからレースの展望と順位予想をしていきます。
まずは、先日の記事で取り上げた有力10チームのオーダーからそれぞれチームの展望を述べています。

有力チーム展望

・福島
〇 1区半澤が上位で繋げば優勝争い
福島にとってカギとなる高校生区間の1区には5千の持ちタイム13分台の半澤が入りました。高校駅伝1区でのミスを挽回する走りを期待したいです。半澤が上位で繋ぐことができれば、3区遠藤で先頭に立つ可能性も十分にあります。456区は上位で粘り、箱根で快走をみせた7区相澤にいい位置で襷を渡したいです。(→当日の区間変更で相澤が外れました。補欠で入っていた住吉が入りました。戦力ダウンは否めません。。8位以内に入れるでしょうか。)年齢の若いチームだけに、勢いに乗れば優勝もあり得ます。その反面、1区半澤が下位に沈んだ場合、そのままずるずると最後まで行ってしまう可能性もあります。
 
・茨城
〇 3区4区に実力者を配置した前半型オーダー
茨城は意外なオーダーを組んできました。まず目についたのが3区、箱根2区区間賞の森田がここに配置されました。3区に一番の実力者を入れたということは前半に攻めるぞという意図の現れでしょうかね。そして3区森田の後の4区には、これまた意外なことに高校駅伝1区5位の鈴木を入れてきました。この34区のセットは超強力です。1区高校生の湯原、2区中学生の五十嵐も力を持っているため、4区終了時点で先頭に立つかもしれません。4区以降は前半の流れを上手く引き継ぎ、なんとかゴールまで粘りたいです。
 
・群馬
〇 バランスの取れた布陣で優勝のチャンスあり
故障の影響で欠場すると思われた 、5千のベスト14分3秒を持つ千明が5区に入ってきました。高校生区間の中で最長距離区間である5区に入ったということは、ほぼ万全な状態に戻ったと考えていいでしょうね。長野,埼玉に次ぐ優勝候補に格上げしておきます。その他の高校生区間には1区に大澤、4区に5千のベスト14分5秒を持つ栗原が入りました。茨城同様に4区にいい選手を持ってきました。選手層が厚い証拠です。そして一般区間は、3区に1万のベスト27分台の塩尻、7区にはなんと大学1年生の西山を持ってきました。高校を卒業したばかりの選手が7区を務める例はほとんど見たことがないです。それだけ期待されているということでしょうね。千明と西山が持っている力を出し切れるように、3区塩尻,4区栗原の2人でできるだけ貯金を作りたいところです。1区大澤の走りも群馬が優勝するためには重要になります。
 
・埼玉
〇 7区設楽に1分以内で繋ぎ逆転優勝へ
大方の予想通り、一般区間の3区に牟田,7区に設楽が入りました。6区終了時点で先頭との差が1分以内であれば、1万のベスト27分41秒の設楽の追走により、逆転が可能でしょう。中高生の力がそこまで強力ではないため、6区までなんとか上位付近で粘りたいです。その中で3区の牟田には期待したいです。追い上げるレース展開になると思いますが、力を出し切ってほしいです。牟田が入賞圏内の8位あたりで走り終えれば、優勝が見えてくるでしょう。
 
・千葉
〇 3区松枝の走りが上位進出のカギ握る
3区松枝の走り次第で、チームの最終順位が大きく変動しそうです。松枝以外にゲームチェンジャーとなる選手がいないからです。松枝が先頭で襷を繋ぐようなことがあれば、最終順位3位以内も視野に入ってきそうです。登録された高校生の中で5千のベストタイムが最もよかった石井がエントリーから外れているのが少し気がかりですが、中学駅伝で区間賞を取った選手も2区にいますし、7区には箱根優勝メンバーである鈴木もいます。レース展開次第では、鈴木の走りがチームの命運を分けるということもありそうです。
 
・東京
〇 1区うまく流れれば3位狙える
個人的にダークホースに推している東京。高校生区間の1区を走る、5千のベスト14分10秒を持つ佐久間がチームの命運を握ります。区間上位で走れる力を持っている選手ですので、臆せず攻めてほしいです。1区がうまく流れれば、3区茂木,7区片西の力で3位以内も狙えるかと思います。茂木と片西の力を最大限引き出すために、佐久間に限らず3人の高校生は、前のチームが見える位置で襷を次走者に繋ぎたいです。福島と同様に、3位以内も20位台も両方あり得ると思います。他のメディアや駅伝の有識者も東京が上位に来ることは予想していませんが、意外とやってくれるんじゃないかと私は信じております。
 
・長野
〇 4区本間5区中谷の貯金を最後まで守れるか
先日の記事で選手登録されている關について、「箱根を故障で欠場したので都道府県対抗駅伝の出場も不可能」と書いてしまったのですが、故障がある程度癒えたのか、7区に關がエントリーされました。断言してしまったことを反省しております。報道では自ら7区を志願したとのことです。それでも8割くらいの状態でしょうから、關に負担をかけないように、7区までにとにかく差を広げておきたいです。1分30秒あれば楽に走れのではないでしょうか。また、これも先日の記事で「高校生区間は1区松崎、4区本間、5区中谷というオーダーを組むことができれば優勝にさらに近づく」と書きましたところ、手前味噌ではございますが、見事にそのオーダー通りとなりました。1区に松崎を置く目途が立ったということですかね。4区本間、5区中谷の超強力コンビで貯金を多く作りたいです。特に5区中谷は、高校の先輩村澤が持つ区間記録にも挑戦してほしいです。一般区間の3区には昨年同様に春日が入りました。今シーズン故障をしていたこともあり、万全な状態ではないと思いますので、1区の松崎と2区の伊藤でいい流れを作っておきたいです。他の優勝候補チームと比較すると、やはり4区と5区にかなり強力な選手を持ってこれている点が長野の強みですので、それを生かして、5区までに勝負を決めるくらいの心意気で臨んでほしいです。
 
・愛知
〇 一般区間での追い上げが入賞のカギ握る
全駅伝ファンの方に朗報です。7区に山藤が入りました。本当に喜ばしいことです。3年前のあの屈辱を晴らしてほしいです。期待してます。もう片方の一般区間の3区には昨年と同じく山口が入りました。ここ数年力をつけてきていますし、昨年の再現をしてほしいです。一方、高校生区間は苦戦が予想されます。持ちタイムが最も良かった蝦夷森が外れ、その代わりに豊川高の1年生、栁本が入りました。高校駅伝4区で区間35位の選手なので、かなり不安材料ですね。やはり、入賞圏内の8位でゴールするためには山口と山藤がいかに前のチームを追い上げれるかがカギになるでしょう。
 
・兵庫
◯ 強力高校生を生かし上位へ
高校生3人の総合力は長野に匹敵するほどの布陣です。1区には高校駅伝1区13位の井上、4区には高校駅伝4区6位の目片、5区には5千の持ちタイム13分台の三浦が入りました。兵庫の高校生は都道府県駅伝で毎年好走していますし、今大会もきっちり役割を果たす走りを3人ともするでしょう。一般区間には3区に廣田、7区に高田がエントリーされました。3区の廣田がどこまで走れるか未知数です。今年のニューイヤー駅伝でも3区31位と、本来の力を発揮できていません。廣田にはほぼ確実に上位で襷が渡ると思うので、なんとか上位で粘りたいです。7区高田も同様に、うまく流れに乗ったまま上位でレースを終えたいです。
 
・福岡
〇 2区石田の走りに注目
今年度、1500,3000の中学新記録を出した石田の走りに大注目です。1区を走る島崎の力(5千ベスト14分32秒)を考えると、上位で来ることはあまり考えられないので、石田が果たして何人の選手を抜くのかにも注目です。石田の後の3区以降はなんとか8位付近で粘りたいです。3区の高井がハマればいい流れができるかと思います。福岡は毎年必ずと言っていいほど上位に顔を出してくるので、今年も最終的に気づいたら6位7位ということも十分に想像できますねー。
 
 

区間のレース展望

ここからは各区間のレース展望を述べていきます。
 
・1区
毎年激しいラストスパートが見所の1区。区間賞候補は青森の田澤、福島の半澤、茨城の湯原、山梨の八重畑、長野の松崎、兵庫の井上、岡山の北野、熊本の井川、宮崎の田中あたりです。例年と比較すると、有力選手が4区5区に散らばったため、もしかするとスローペースで終始進むかもしれません。1キロの入りのタイム、中間地点からの仕掛け合いに注目です。優勝候補の中でここで後続との差を広げておきたいのは兵庫、茨城、福島などですかね。埼玉、長野、群馬はここをうまく凌げれば、優勝へ期待が持てるかと思います。
 
・2区
頭一つ抜きんでた力を持つ福岡の石田が上位にきそうです。1区で全体的にあまり差がつかなかった場合は福岡がトップに躍り出ることも考えられます。その他は長野の伊藤、東京の鍛冶、愛知の吉居、茨城の五十嵐、埼玉の分須などが力を持っています。長野は3区が不安なだけに、ここでいい位置につけておきたいです。埼玉、東京、福島、愛知は1区で出遅れた場合はここである程度挽回しておきたいです。
 
・3区
特に注目したいのが、茨城の森田と群馬の塩尻による北関東同学年対決です。箱根2区では森田に軍配が上がりましたが、塩尻も10キロ未満の距離では負けていられないでしょう。この2チームは優勝候補の一角でもあるので、ここでの走りが4区以降の流れにかなり影響してきます。その他のチームで、ここでリードしておきたいまたは追い上げたいと目論んでいるのは、福島、埼玉、千葉、東京、愛知あたりですかね。長野、兵庫は上位になんとか食らいつきたいです。その他で個人的に注目したいのは、栃木の宇賀地、神奈川の舘澤、新潟の服部、富山の浦野、京都の阪口、広島の藤川、山口の田村、愛媛の鈴木らです。3区の区間賞は中位あたりから一気に上位までジャンプアップさせた選手が取ることが多いため、ここに挙げた選手が区間賞を取ることが大いに考えられます。
 
・4区
ここで切り札を持ってきた、茨城、郡馬、長野の3チームは他のチームとの差を広げたいです。この3チームがハイペースで上位争いをする可能性もあるかと思います。ただ、長野は追う展開になるかと思いますので、長野の本間の走りに特に注目してみていきたいです。その本間が2年連続で区間賞を取れるのでしょうか。埼玉、兵庫、東京、福島、千葉あたりが上記の3チームの後に続くかと思います。
 
・5区
ここは長野の中谷の独擅場となるでしょう。後続との差を1分30秒以上離すことができれば、長野の優勝がはっきりと見えてきます。4区まで長野と鍔迫り合いしているであろう、茨城と群馬はなんとか粘りたいです。上位進出候補の中では兵庫に注目したいです。5千のベスト13分57秒を持つ三浦がここに来ますからね。4位~6位あたりまでは上がってくるのではないでしょうか。7区に大砲を持つ埼玉、東京、福島などは、ここでできるだけ前との差を縮めておきたいです。静岡、宮崎あたりも5区で8位入賞ラインまであがってくるかもしれません。
 
・6区
先頭に立っていると思われる長野はここも強いです。茨城、郡馬、埼玉に対してさらに差を広げることのできる区間です。特に埼玉に対しては1秒でも多く差を広げておきたいです。3キロ区間であるため、差がつきにくいと思われがちですが、最終7区にいい位置で繋ぐという意味でも軽視はできない区間です。差をどんどん広げ、見えない位置にいるだろう長野に対し、どこまで食らいつけるか。6区中学生の走りが勝負を大きく左右します。
 
・7区
逃げる長野、追う埼玉という構図で進むと考えられます。埼玉の設楽はニューイヤー駅伝の時と同じように「前にいる選手は全て抜く」と宣言しており、先頭の關を猛追するでしょう。果たして長野が逃げ切って2連覇を達成するのでしょうか。3位以降は郡馬、茨城、千葉、兵庫、福島、東京などによる争いとなるでしょう。昨年は愛知、京都、静岡、郡馬の3位争いが非常に面白かったですし、今年も激しい上位争いを見たいですね。8位入賞争いは愛知、静岡、福岡、宮崎、広島あたりが来るでしょうかね。宮崎の市田と広島の鎧坂の旭化成対決もできれば見たいですね。区間賞争いは埼玉の設楽、福島の相澤、東京の片西、静岡の下田、愛知の山藤、岐阜の浅岡、広島の鎧坂、宮崎の市田の争いですかね。こう見ると例年よりも力のある選手が少ない気がします。2月3月のマラソンに向けて合宿をしている選手が多いのかもしれません。
 

順位予想(最終)

最終的な自分の順位予想です。
 
優勝 長野
2位 郡馬
3位 埼玉
4位 福島
5位 東京
6位 千葉
7位 兵庫
8位 愛知
 
優勝予想は長野。区間エントリーを見てほぼ確実だと思いました。
2位に郡馬。こちらも区間エントリーを見てかなり上位にくるだろうなと。先ほどのレース展望から少し変えました。自分の予想だと7区の西山が単独走になると思います。しっかりとペースを刻めるか若干不安です。
3位には埼玉。やはり高校生区間が上位2チームに比べると弱いという判断をして3位にしました。それでも、設楽がどこまで追い上げれるか楽しみです。
4位に福島。相澤の力を高く見ました。東京の片西、千葉の鈴木を引き離す走りができると思います。でもなんだかんだ1区次第かなとも思っています。
5位に東京。少し賭け込みでの予想です。高校生がきっちり走れれば十分に5位まで来れるかと。
6位に千葉。入賞は確実と思っているのですが、最終順位は鈴木の走り次第で変わってくるかと思っています。兵庫の高田には勝てると予想しました。
7位に兵庫。3区と7区がうまくいけば4位までは狙えるかなとも思ったのですが、順番に上から考え、最終的に7位に落ち着きました。高校生がかなり力を持っているので、入賞は確実だと思います。
8位に愛知。もうとにかく山藤に期待です。高校生が粘り、山藤が15位あたりから8位まで順位を上げてくるという、かなり無理のある予想込みで8位にしました。
 
 
 
思いのほか記事を書くのに時間がかかってしまい、アップするのがレース当日になってしまいました。それだけ真剣に予想をしたつもりなので、ぜひ最後まで読んでいただき、都道府県駅伝に少しでも興味を持っていただければ幸いです。
 
レースは21日の12時半スタートです。選手たちの熱い走りに期待したいです。
レースの総括を21日の夜か22日にアップしますので、また見に来てください。
 

【全国都道府県対抗男子駅伝 2018】出場チーム戦力分析(区間エントリー前)

 全国都道府県対抗男子駅伝が、2018年1月21日(日)に広島県広島市平和記念公園を発着に行われます。全国47都道府県の代表チームが襷を繋ぐレースです。

詳細はこちらをご覧ください。

www.hiroshima-ekiden.com

 

全国規模の駅伝大会といえば、京都の都大路を舞台として行われる「全国高校駅伝」、お正月に行われる「実業団駅伝(ニューイヤー駅伝)」、名立たる駅伝大会の中で最も注目を浴びる「箱根駅伝」の3つが主に挙げられます。なんとなく毎年テレビを通じて、これらの駅伝大会を視聴する習慣がある家庭も多いことでしょう。

それらに比べて知名度が少し落ちるのが、「都道府県対抗駅伝」ですが、この駅伝に寄せられる関心が世間的に低いのは非常にもったいないと感じています。なんといっても、先述した3つの駅伝を1つにまとめた豪華な駅伝大会であることが都道府県対抗駅伝の最大の魅力です。高校駅伝で活躍した将来性のある高校生、箱根駅伝で注目された大学生、実業団駅伝で目立った一流ランナーたちが一堂に集結するのです。

私が一年を通じて最も楽しみにしている駅伝中継です。箱根駅伝よりも見応えのある駅伝だと自信を持って言えます。

 

私事ですが、今後、このブログを通じて、陸上競技や駅伝を語っていこうと考えております。その第一歩として、都道府県対抗駅伝について取り上げていこうと思います。

 

ここからは、この都道府県対抗駅伝を心の底から愛しており、7年連続でNHKの中継を録画保存している筆者が、2018年のレースの展望をしていきたいと思います。

 

 

1 出場選手情報雑感

まずは、先日発表された出場選手情報から、注目したい10チームをピックアップします。

 

福島

学法石川高勢を中心に力のある選手が揃いました。一般(大学生・社会人)からは、全日本1区区間賞・箱根2区3位の相澤(東洋大),ニューイヤー1区区間賞の遠藤(住友電工)と、勢いのある2人を選出。3区(8.5キロ)に遠藤、7区(13キロ)に相澤がエントリーされるでしょう。このコンビはかなり強力かと思います。特に遠藤は昨年高校を卒業したばかりで、一線で活躍する大学生と社会人に対しどこまで戦えるのか注目したいです。その3区で待つ遠藤にいい位置で襷を渡すために、1区(7キロ)の高校生の走りはかなり重要になります。学法石川高の半澤と芳賀が候補ですね。5千メートル13分58秒のベストタイムを持つ半澤に1区を任せたいところですが、高校駅伝の1区で区間20位に沈んでいることが気がかりです。芳賀も5千のベストが14分12秒ということなので、芳賀が1区、半澤が5区(8.5キロ)でも大丈夫そうですが。3キロ区間を担う中学生2人も力があるだけに、高校生の走りが命運を分けるでしょう。

 

茨城

高校生に力のある選手が揃いました。5千のベストが13分56秒,高校駅伝1区5位の鈴木(水城高)、高校選抜1万メートル8位の湯原(水戸工)、高校駅伝3区16位の方根(水城高)ら3人はそれぞれ区間上位で走れるでしょう。その中でポイントになると私が考えているのが一般区間の3区です。7区は箱根2区区間賞の森田(青学大)がいますから万全です。3区は旭化成の出口または城西大の中島のどちらかですが、他チームと比較すると両者とも少し力が劣ります。出口は近年結果を残せていませんし、中島も全日本3区12位,箱根3区13位と、あともう一歩という印象。3区は苦戦が予想されますが、4区からの後半区間は強力な布陣が組めそうなだけに、上位近くで粘りたいですね。

 

群馬

優勝を狙えるメンバーを揃えられたと言いたいところですが、5千のベスト14分3秒の千明(東農大二高)が、おそらく故障で走れない状況です。優勝を狙う群馬県チームにとってはかなり痛手です。ですが、代役となる高校生3人も力が無いわけではないので、昨年に引き続き入賞は狙えそうです。それに加え、一般区間を担う大学生3人はトップクラスの力を持っています。1万のベスト27分台の塩尻順天堂大)、箱根1区区間賞の西山(東洋大)、スピードのある横川(中央学院大)ら3人は非常に期待できます。7区は塩尻で間違いないでしょう。個人的には3区で西山が見たいです。福島の遠藤と同様に、どこまで走れるかとても気になります。箱根では驚異のスタミナとスピードを見せてくれましたからね。ぜひもう一度再現してほしいです。

 

埼玉

優勝候補筆頭でしょう。一般区間には、駅伝ではめっぽう強く、日本を代表するランナーである設楽(ホンダ)。さらには、近年急速に力をつけており、1万のベスト28分17秒を持つ牟田(日立物流)が入りました。7区での逆転優勝を十分に見込めるため、牟田がどの位置で襷を渡すかが重要になります。と言ったのも、高校生の力が他の優勝候補である長野や兵庫と比較すると少し劣るからです。東農大三高の橋本、埼玉栄高の宮坂と白鳥が出走するでしょうが、この3人の5千のベストは14分19秒~23秒の間に固まっており、1区や5区でタイムを稼ぐことが難しいです。なんとか凌いで3区の牟田と7区の設楽に命運を託すという形になるでしょう。おそらく、設楽に襷が渡る時点では1位とのタイム差がそれなりにあると考えられるので、優勝を狙って爆走する設楽を見ることができます。駅伝ファンにとっては楽しみな展開になるでしょうが、埼玉県チームにとっては最初から最後まで気の抜けないレースになるでしょうね。

 

千葉

一般、高校生、中学生すべての世代で穴の無いオーダーを組めそうです。一般区間の3区には、5千のベストが13分28秒,日本選手権5千優勝のスピードランナー松枝(富士通)、7区には、箱根1区5位の鈴木(青学大)または柳(日立物流)が控えます。高校生区間には5千のベスト14分一桁から20秒のタイムを持つ選手を揃えられそうです。さらには、中学生区間の2区には中学駅伝1区区間賞の野島(白山中)を配置できます。松枝が本来の力を出し切れば、3区終了時にトップに立つ可能性もありますし、こうなると、7区アンカーを走る選手がカギになるでしょう。鈴木がどこまで粘れるかでしょうかね。個人的には、箱根7区で区間新を出した林(青学大)をここで見たかったのですが、鈴木も林と同等の力を持っていると思うので期待したいです。

 

東京

個人的にダークホースになると考えているのが東京です。一般と中学生が強力です。3区にはニューイヤー1区9位の茂木(旭化成)、7区にはユニバーシアードハーフ優勝、箱根1区3位の片西(駒澤大)と、若手の実力者が揃います。この二人はレースで持ちタイム以上の力を出すことができるのが強みで、周囲の選手に臆せず攻めの走りをすることができます。要は自分が好きな選手ということです(笑)。どこまで順位を上げられるか期待したいです。中学生は全中3千3位の石塚(町田南中)、全中1500メートル5位の鍛冶(足立十一中)がいます。両者ともに3千のベストが8分30秒台ということで、他チームと比較しても十分に上位で戦えます。こうなるとカギは高校生です。(*都道府県駅伝は高校生の走りが結果に左右することが多い)出走が予想されるのは、5千のベスト14分10秒の佐久間(国学院久我山高)、同ベスト14分18秒の手島(国学院久我山高)、同ベスト14分30秒の嶋津(若葉総合高)の三人でしょう。佐久間と手島が他チームの高校生にどこまで食らいつけるかがポイントです。両者とも高校駅伝では1区42位、3区21位と、いまひとつな結果に終わっていますので、ここでその悔しさを晴らしてほしいです。1区がうまく流れれば、上位が十分に狙える布陣です。

 

長野

昨年優勝の長野。暮れの高校駅伝佐久長聖高が久々に優勝したこともあり、二連覇を十分に狙えるオーダーが組めると当初は思っていたのですが、一般選手の力がやや落ちることが気がかりですね。選出されたのは、矢野(日清商品),春日(東海大),關(東海大)です。關が万全なら面白かったのですが、故障で箱根を欠場しており、本大会で走ることは不可能でしょう。昨年3区を区間8位でまとめている春日に期待したいところですが、箱根4区で区間12位に終わっており、ベストの状態では無さそうです。さらには矢野もニューイヤーで6区21位に沈んでいます。この3人以外の選手が呼ばれて出走する可能性もありそうですねえ。佐久長聖高の3人が盤石なだけにもったいないですから。仮に3区を春日、7区を矢野が走るとすると、それ以外の区間で貯金を貯めるしかないです。高校生区間はおそらく1区には、都大路でも1区区間賞の中谷、4区(5キロ)に松崎(高校駅伝3区7位)、5区に本間(同4区区間賞)が配置されるでしょう。ですが、7区での逃げ切りを考えた場合、1区に松崎、4区に本間、5区に中谷を置きたいところです。中谷を5区に置けば、30秒ほど(目安)の貯金が見込めますし、他チームからすれば、1区に置くよりも脅威に感じるでしょう。本間は昨年4区で区間賞を獲得しているので、その経験を生かしたいところ。そして、このオーダーの肝は1区の松崎ですね。松崎を1区に置けるかどうかということです。高見澤監督の判断次第ですが、優勝を狙うならこの配置がベストな気がします。松崎が先頭と20秒以内くらいで走ることができれば、優勝に近づくと思います。果たしてどのようなオーダーを組んでくるのか、20日(土)の区間エントリーが楽しみです。

 

愛知

二年前に優勝、昨年3位の愛知ですが、今年も上位を狙えそうです。一般には、昨年3区2位の素晴らしい走りでトップで4区に繋いだ山口(愛三工業)、ニューイヤー3区6位の田中(トヨタ自動車)、今年の大学三大駅伝すべて1区で区間上位で走っている山藤(神奈川大)の3人です。3区は昨年同様に山口でしょうが、7区を走るのはどちらか。現実的に考えれば、田中でしょうが、個人的には山藤に走ってもらいたいですね。駅伝ファンもそれを望んでいるかと思います。と言うのも、ここで改めて振り返ることはしませんが、山藤自身がこの大会で悔しい思いをしているからです。ぜひ7区で勝負してほしいですね。そうそう出場の機会が巡ってくることもないですし、今年度波に乗っている山藤に賭けたいです。監督の佐藤さん(トヨタの監督)はそういう情のある監督だと信じています。高校生区間は昨年1区の経験もある蝦夷森(愛知高)を中心に凌ぐ形になるでしょうが、中学生2人は強力です。昨年のように、3区で山口が上位に押し上げることができれば、上位に入れるでしょう。

 

兵庫

毎年中高生に強い選手が揃う兵庫ですが、今年もその傾向は変わらず、優勝争いは難しいかもしれませんが、入賞争いには絡んでくるでしょう。高校生区間には高校総体5千12位,5千の持ちタイム13分57秒を持つ三浦(西脇工)、高校駅伝地区予選で西脇工を破り、都大路でも8位入賞を果たした須磨学園から、井上(高校駅伝1区13位)、大西(同3区8位)、目方(同4区6位)と、力のある選手を4人揃えてきました。高校駅伝の長距離区間で結果を残している選手が3人もいるのが心強いです。4人どの選手が出走してもきっちりと区間上位で来るでしょう。中学生区間は、例年ほどではないですが、3千の自己ベスト8分39秒を持つ嘉多村(鹿島中)がおり、2区はしっかりと流れそうです。一般は住友電工の高田と村本、SUBARUの廣田の3人です。今年のニューイヤーの個人結果から、3区に高田、7区に村本が入るでしょう。ニューイヤーの結果を見ると、高田は3区9位、村本は4区11位と、きっちり結果を残してます。区間賞争いは厳しいと思いますが、区間一桁順位で走ることは十分に可能でしょう。一般区間の2人を含め、全ての選手が力を全て出し切れば、ひょっとするとひょっとするかもしれません。アンカー勝負になると分が悪いので、高校生区間の4区5区で後続との差を広げておきたいです。

 

福岡

優勝争いは厳しいと思いますが、ここで挙げておくべき選手がいます。今年度1500と3000で中学新記録を樹立した石田(浅川中)です。昨年の都道府県駅伝でも林田(長崎・現瓊浦高)が、区間新記録を叩き出し一躍注目を浴びましたが、その林田の記録をさらに上回ることが期待されます。何人の選手を抜くのか注目です。2区に登場するでしょうから、1区でいい位置で石田に渡したいです。その1区には5千の持ちタイム14分30秒台の森(福岡大大濠高)または島崎(大牟田高)が入るでしょうから、ここはなんとか粘りたいです。一般区間には3区に高井(九電工)、7区に高橋(安川電機)が配置されるかと思います。昨年3区区間賞の鬼塚(東海大)を呼べなかったのは痛いですね。高橋はニューイヤーの4区で区間9位で走っているため、ある程度計算できますが、高井は未知数ですねえ。都道府県駅伝で高井が出場するときは、解説の宗さんが「高井はハマると物凄いけどハマらないとダメ。」と嬉しそうに言うことが恒例になってますが、都道府県駅伝でハマった高井を見たことがほとんどありません。高井がハマれば、最終7区までうまく流れ、入賞も見えてくるかと思います。

 

 

2 順位予想(現段階)

区間エントリー前の現段階での順位を予想しておこうと思います。

1位 長野

2位 埼玉

3位 東京

4位 群馬

5位 愛知

6位 兵庫

7位 福島

8位 茨城

です。今のところは自分の感覚で決めました。優勝争いは終始、逃げる長野追う埼玉という形で進むと思います。3位に東京を置いたのは賭けです。どのメディアも上位に来ることを予想してないと思います。ここで一発予想を当てて自分の洞察力が確かなことを証明したいと思います。笑

 

ここまで10チームの戦力を分析と順位予想をしてきました。想定以上に長くなったため、この辺りで終わろうかと思います。区間エントリーの発表はレース前日の20日(土)です。この区間エントリー次第では順位予想も大きく変わってくるので、また20日にレース前日の最終予想をアップします。

 

区間エントリー後のレース展望と順位予想

kimotalk.hatenablog.com

【新語・流行語大賞 2017】 年間大賞・トップテン 大予想

 ユーキャン 

新語・流行語大賞2017 

大予想!!!!!!

なぜだかわからないが、

急に予想してみたくなったということで、

割と本気で予想してみますよ

 

 

1 ユーキャン新語・流行語大賞について

 まずは、ユーキャン新語・流行語大賞について、簡単に説明しましょう

(新語っていちいち打つの面倒だ)

新語・流行語大賞

この賞は、1年の間に発生したさまざまな「ことば」のなかで、軽妙に世相を衝いた表現とニュアンスをもって、広く大衆の目・口・耳をにぎわせた新語・流行語を選ぶとともに、その「ことば」に深くかかわった人物・団体を毎年顕彰するもの。
1984年に創始。毎年12月初めに発表。『現代用語の基礎知識』収録の用語をベースに、自由国民社および大賞事務局がノミネート語を選出。選考委員会によってトップテン、年間大賞語が選ばれる。
選考委員会は、姜尚中東京大学名誉教授)、俵万智歌人)、室井滋(女優・エッセイスト)、やくみつる(漫画家)、清水均(『現代用語の基礎知識』編集部長)で構成される。

 

ということみたいです。歴史が想像以上に深い。

選考委員会の人数結構少なくないと思った。選考委員の主観も選考に少なからず影響してくるんですかね。

 流行語大賞については色々な議論があるみたいです

「そもそも俺の中で流行ってねえし」というネット民の意見から

「政治的な言葉を流行語と認定するのはおかしい」という真っ当な意見まで

様々あるようですが、僕としてはこのイベント、超絶大好きと毎年のように叫んでる

ああもう今年も終わるのかと感じる一つのタイミングになるし、

なんといっても、その一年を象徴する「流行語」のおかげで、後々その年のことを振り返れる楽しさがある

「2014年の年間大賞がダメよ~ダメダメとか????は??」

「えええ。ちょうど10年前はハニカミ王子が流行った年なのか。

もう50年くらい前のことかと思ってたわ」

とか言って当時を思い返すの、す~~ごい楽しい。

 「流行語大賞は未来のためにあるのだ」と、スタバに陣取る女子高生が語っているように、今後のことを考えて、

無理矢理にでも賞を与え、発表直後に批判を浴びまくるスタイルを貫くイベントこそ、ユーキャン新語・流行語大賞』なのです。

 賞の発表は毎年12月の初めにされるそうで、

今年は12月1日(金)となっております。

 

2 過去の受賞作から学ぶ傾向

さあここからは過去の受賞作から傾向を学んでいくぞお

まずは2016年のトップテンをリストアップしました。

 

年間大賞 

神ってる   スポーツ

トップ10 

聖地巡礼       アニメ・映画

トランプ現象     政治(海外)

ゲス不倫       芸能

マイナス金利     行政

盛り土        政治(東京都)

保育園落ちた日本死ね 政治(国内)

ポケモンGO     社会現象

(僕の)アモーレ   芸能

PPAP        芸能(お笑い)

 

というようになっております

ざっくりとしたジャンルの内訳は、

スポーツ   1

アニメ・映画 1

政治     3

芸能     3

行政     1

社会現象   1

です。

 各分野からまんべんなく選ばれているようです

記憶が新しいからか、どの言葉も比較的馴染みのある言葉だと感じました

意味がわからない,聞いたことがないような言葉が無いからかな~

この10語の中で大変興味深いのが「保育園落ちた日本死ね」で、

すんんごい批判浴びてましたね、「死ね」という言葉が美しくないだとかで。

そして実はその受賞者が、山尾志桜里さんなんですよね。驚きです。今年は「男女の関係はありません」で二年連続の受賞なるでしょうか。30のノミネート語外からの挑戦になりますが、奇跡の受賞に期待しましょう。

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http://singo.jiyu.co.jp/award/award2016.html

 

さて、一年一年のトップテンをいちいち打つのが面倒になったところで、

2007年から2016年までの間に受賞した言葉の内訳を整理したので、

それを提示します

政治     18

社会問題   16*1

社会現象   15

スポーツ   10

芸能     10*2

テレビ    9*3

商品     4

気象     4

アニメ・映画 4

その他    12*4

 

やはり、政治の言葉が一番多いみたいです。

政治,社会問題,社会現象の上位3つが、10年間で49語を占めていることから、

一年平均ほぼ5語がトップ10入りしていることになります。

つまり、「トップ10の過半数は政治,社会問題,社会現象に関係する語になる

という傾向を掴むことができました。

それ以外になると、スポーツ,芸能,テレビが平均1語ずつ、

残り2つの席を、商品,気象,アニメ・映画で争うという形になるでしょう。

これはあくまでも大まかな傾向です。

東日本大震災があった2011年のような大きな出来事があると、

一つのジャンルに偏ることもあります。

2017年は、社会の根底を変えたと言われるような大きな出来事が起きていないので、

例年通りバランスよく10語が選出されると思われます。

 

 

3 2017年 ノミネート30語

2017年度新語・流行語大賞のノミネートとして30語が選ばれました。

以下がその30語です。

アウフヘーベン/インスタ映え/うつヌケ/うんこ漢字ドリル/炎上○○/

AIスピーカー/9.98(10秒の壁)/共謀罪/GINZA SIX/空前絶後の/

けものフレンズ/35億/Jアラート/人生100年時代/睡眠負債/線状降水帯/

忖度(そんたく)/ちーがーうーだーろー!/刀剣乱舞働き方改革/

ハンドスピナー/ひふみん/フェイクニュース藤井フィーバー/

プレミアムフライデーポスト真実/魔の2回生/○○ファースト/ユーチューバー/ワンオペ育児 

 「ちーがーうーだーろー!」の存在感が大きすぎる。すごい。

自分は普通の学生ですが、聞いたことがない言葉いくつかありますね、勉強不足ですみません

 特に「アウフヘーベンこれ。「バウムクーヘン」の進化系のお菓子のことかな。聞いたこともないし、意味わかんない。

正確に意味も言葉の出どころも把握している人、どのくらいいるのだろうか。

その意味は、「あるものを、そのものとしては否定しながら、更に高い段階で生かすこと。矛盾するものを更に高い段階で統一し解決すること。止揚揚棄。」だそうです。わかるようでわからないような。

バズフィードに面白い記事がありました。

www.buzzfeed.com

小池都知事だったのね。なるほど。「アウフヘーベン」を日本で自慢げに使いそうなランキング35849年連続第一位なだけあるな。

記事内に

『ちなみにこの取材時、小池知事はアウフヘーベンについてこう解説している。

アウフヘーベンアウフヘーベンでしょう」』

という記述がありました。吹きました。

さすがですね。こういうスタイル逆に好印象ですわ。

長々と書いてきましたが、トップテンに入る可能性はほぼゼロでしょう。

でも、なぜか明日から使いたくなる言葉ですね。

「君が食べているそのバウムクーヘンと僕が食べているこのバウムクーヘンアウフヘーベンするためにお互いバウムクーヘンを交換しようじゃないか」

とか使ってみたい。

 それ以外だと、うつヌケ、睡眠負債、線状降水帯、刀剣乱舞ポスト真実は、意味がわからなかったので、しっかりと検索しました。ちゃんとニュース見ないといけませんね。

この中から10個選ぶの結構大変そうだな~~選考委員会の方には頭下がりますね。毎年のようにありがとうございます。

 

4 新語・流行語大賞 トップテン,年間大賞 予想

さあいよいよ予想していきます。

まず、トップテン入りするだろう10語を選出します。その後、10語の中から年間大賞を厳選します。

 

トップテン予想

1 インスタ映え (社会現象)

120%入るでしょう。大賞も十分にあり得ます。インスタを使いこなす若者はもちろんのこと、インスタとは縁のない年齢層高めのおっさんも「ほら~~~インスタ映え~~」などと、若者との距離感を縮めるために闇雲に使うことにより、逆に若者に敬遠される事態に陥ってしまうなど、老若男女問わず使われていました。まさに流行語と言えるのではないでしょうか。

 

2 共謀罪 (政治)

今年5月29日、組織的犯罪処罰法改正案」(「テロ等準備罪」法案)が、参院本会議で審議入りし、各メディアが「共謀罪」と表現したことで、世間に広まりました。こちらも間違いなくトップテン入りするでしょう。受賞者が誰になるのかも注目です。

 

3 35億 (芸能)

ここは正直迷いました。芸能系は過去の傾向から間違いなく一つは入るので、「空前絶後の」とどちらかになるでしょう。流行った時期が35億の方がやや後だったことを考慮し、35億を選出しました。空前絶後のは、上期にはかなり流行っていましたが、後期は息切れした印象があります。一年中ずっと人気を保つのは難しいですね。お笑いネタが二つ選出される可能性は低いでしょう。

 

4 忖度(そんたく) (政治)

五十音順に選出してきましたが、ここからは確実に選ばれるだろうと判断したものから挙げていきます。忖度は必ず入るでしょう。この言葉が知れ渡ってからは、家族間や友人間でジョークとして使った人がたくさんいるのではないでしょうか。「インスタ映え」と大賞を争う構図だと予想しています。ただ、受賞者として当日誰を呼ぶのかが、大変悩ましいです。籠池夫妻はあり得ませんし。籠池家の長男が最も有力だと考えておりますが果たして。

 

5 プレミアムフライデー (社会現象)

確実とまではいかないにしても、かなり有力です。今年2月24日から導入された消費喚起キャンペーンです。毎月のようにTwitterのトレンドに入っており、話題性は十分です。ネット上では自虐ネタとして使われることが多かった気がします。来年以降はどうなるのでしょうか。

 

6 〇〇ファースト (政治)

政治用語はこれで3つ目になりますが、こちらも有力です。今年は都知事選や都議会選があり、そのたびに小池知事の〇〇ファーストが世間を賑わせました。アウフヘーベンは惜しくも選出外となりました。残念です。

 

7 9.98(10秒の壁) (スポーツ)

ここからの4つは人によって意見が分かれるでしょうね。上6つはどの予想サイトを見ても入っています。まず、ジャンルを見直したところ、スポーツの言葉が入っていないなとすぐ気づきましてので、これを選出しました。先述のように、スポーツ関係は毎年一つずつ選ばれる傾向があります。9.98は、流行語かどうかを考えると微妙な線ですが、新語だと捉えれば、トップテンに選出する意味が出ます。そういった経緯から選びました。僕自身、桐生選手と同い年なので、その応援の意味もあります。

 

8 けものフレンズ (映画・アニメ)

 ざっと見た時には一度スルーしましたが、ジャンルの傾向を考慮して選出しました。アニメに関してはかなり疎いので、どれほど流行ったのか把握できていません。申し訳ございません。ノミネートされた30語の中で、唯一の映画・アニメ系の言葉だったので、選ばさせていただきました。獣友達信じてるよ。

 

9 Jアラート (政治)

またしても政治系です。悩みました。すごく悩みました。自分自身が耳にする目にすることがかなり多かったので選出しました。北朝鮮のミサイルですが、最近になって少しメディアの取り上げ,世間の関心が落ちているという印象があり、このタイミングで取り上げて今一度注意喚起をさせるという、選考委員会の目的があったりするのではないかと予想しました。あり得なくはない展開です。

 

10 ひふみん (テレビ・芸能・社会現象)

最後の一つです。ひふみんにしました。好きだからです。以上。

と言いたいところですが、理由がしっかりあります。これまでに挙げたトップテン9つのジャンルは、「政治 4,社会現象 2,芸能 1,スポーツ 1,映画・アニメ 1」です。

あとひとつ、選考委員がどういうジャンルが欲しがるかと考えたときに、9つの中に無かったのが「テレビ」枠です。なぜ、テレビ枠が欲しいのか、それはメディアにたくさん取り上げてもらえるからです。テレビでお馴染みのタレントを授賞式に呼ぶことができれば、その分テレビのニュースなどで取り上げてもらえる時間も長くなるでしょう。スポンサーであるユーキャンとしても、そういう思惑があるでしょうね。

それらを一発で解決するキャラクター、それが「ひふみん」なのです。

ひふみんはテレビのタレントとしても、今年、社会現象となった将棋ブームの火付け役としても、流行した人物の1人と言えるでしょう。このような背景から最後の一つとして選びました。同じ棋士である、「藤井フィーバー」とも迷いましたが、テレビの露出はひふみんの方が多かったはずです。

 

 

トップテンの選考が終わりました。最後に年間大賞を選出します。

年間大賞予想

インスタ映え」です。

忖度と非常に迷いましたが、どちらが老若男女問わず使われたか、流行したかという観点で最終的に考えました。ユーキャン新語・流行語大賞の公式サイトには、新語・流行語大賞の定義として、「軽妙に世間を衝いた表現とニュアンスをもって、広く大衆の目・口・耳をにぎわせた」とあります。「インスタ映え」及びインスタグラムは、まさに、大衆の目と口と耳を大きく賑わせたものであります。忖度はちょぴりマイナスな表現で、印象もインスタ映えほどよくありません。授賞式に誰を呼ぶか問題もあります。インスタ映えは渡辺直美を呼んでおけばなんとかなりそうです。

 

以下が予想のまとめになります。

年間大賞  インスタ映え

トップテン 9.98(10秒の壁),共謀罪けものフレンズ,35億,Jアラート,忖度,ひふみん,プレミアムフライデー,〇〇ファースト

 

次点(うわ~~~惜しかったと言うときのため)

フェイクニュース (社会問題枠で入る可能性あり)

ユーチューバー (小学生がなりたい職業ランキングの上位に入るなど、若者にはかなり馴染みのある言葉。ネットでの話題喚起を重視した場合、入る可能性あり)

 

 

「2017年 ユーキャン新語・流行語大賞」のトップテン,年間大賞の発表は12月1日(金)の午後5時です。そのときを楽しみに待ちましょう。

   新語・流行語大賞(公式サイト)

 

*1:政治関係の言葉は含まない。

*2:お笑いも含む。

*3:番組,CM,ドラマに関する言葉。

*4:本,行政,施設,アイドル,化学など。

ブログ始めます 

21歳、大学生です。自己紹介などは次回以降に。

来年から就職ということで、今は人生最後の夏休みの真っ只中です。

なにも目標もなく、毎日が淡々と過ぎていく日々に嫌気がさし、

ブログを始めることにしました。(一文字も進めれていない卒論の存在に目を背けながら)

まだブログの存在を誰にも言っていないことはさておき

なぜ、いまさらブログを始めるのか?そのわけは?

最初の決意として記しておきます

 

 

1 暇

 まずはこれですね。ええ。暇なんですよ。暇ラヤ山脈。

 

 文系の大学4年生って夏以降の時期はみんな暇だよね?????

 就活も終わったし、授業もほとんど取り終わってるし、ゼミやサークルで忙しいわけでもないし。

 週4程度でバイトをし、週1程度で遊んだり飲むくらい。

(派手に遊ぶような性格でもなく、お金もなく、普通の学生ですよ)

 

 時間を惜しんで打ち込む趣味もこれっぽちもない!!!!

 ああ!つらい!!!

 

 ということで、暇つぶしの一環でやろうかという程度です。

 

 

2 ネットやメディアがすき 

 すきなんです。好きじゃなくて「すき」。心からすきなのが伝わるな。

 読書は好んでするようなタイプじゃないのに、ネット上の記事は毎日必死に読んじゃうタイプ。

 新しい情報を自分の手で得るのが細胞レベルで好きです!!

 

 自分がたくさん新しい情報を知っていればそれでいいや、

 ずっと情報を享受する側で満足やわ~~~~と思ってましたが、、、、

 

 

3 現代における高度情報通信社会、情報を提供してくれる人たちの尊さに気づく

 21歳になってようやく気づいた、、

 いつもわかりやすく、見やすく、知りたい情報がすぐに手に入る現代社会様、

 並びにそれを構築している関係者の皆様、、

 本当にありがとうございます。

 

 その提供する側を体感してみたい、

(提供する立場にすぐになれるとは思っていませんが)

 個人のSNSではなく、しっかりとした文章を通じてなにか新しい情報を伝えてみたい、

 WEB上で新しいことをやってみたいなどと感じるようになりました。

 

 このように感じるようになったきっかけがもう一つ

 

 

4 就職活動を通じて痛感した自分自身の文章力、語彙力不足

 ある程度は自然に備わっていると信じていました。が、就活中に幾度となく頭を抱えました。ES(エントリーシート)書けない、、、面接うまく話せない、、

    ~~~のような、~~みたいな、

~~~~な感じで、

と無意識に出てしまう、、

 会話うまく続かへん、、やべえ、、今までなにしてきたんやろか、、

あかん、、

 

 ブログによってこれらの能力が少しでも身につければいいなと、思います。

 社会人並みには文章力つけたいし、会話の継続に困らないような語彙力も得たいです。

 

 

5 お金が稼げる????

 まったく知識もなく、これから猛烈に勉強していくつもりですが、やり方次第ではブログでお金が稼げるという事実を知ってしまった。

(これから副業として稼げるようになったら、くるまとかおうち買えるようになるのかなあああ)

 

 

 

まだまだ勉強中です。いつの日にか、かっこいいバナーとか置けるようになりたい、SNSと連動してみたい、有名な人に認めてもらいたい、とにかくお金稼ぎたい、、、

と、野望は尽きません。半年の間は学生なので、諦めず辛抱強くやっていくつもりです。

 

 

知人や友人からバカにされても辞めないぞおおおお

全く成果が出なくても辞めないぞおおおお

時間を言い訳にして辞めないぞおおおお

 

 

以上です。

 

明日からの旅行の準備全くしてない

もうブログ辞めよっと