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普通を極め、普通を愛した学生による雑記ブログ

【全国都道府県対抗男子駅伝 2018】 レース展望・順位予想 (区間エントリー後)

都道府県対抗男子駅伝の選手区間エントリー・出走メンバーが発表されました。

 

各チームの詳しい戦力分析はこちらをご覧ください。

kimotalk.hatenablog.com

 

この記事では各チームのオーダーからレースの展望と順位予想をしていきます。
まずは、先日の記事で取り上げた有力10チームのオーダーからそれぞれチームの展望を述べています。

有力チーム展望

・福島
〇 1区半澤が上位で繋げば優勝争い
福島にとってカギとなる高校生区間の1区には5千の持ちタイム13分台の半澤が入りました。高校駅伝1区でのミスを挽回する走りを期待したいです。半澤が上位で繋ぐことができれば、3区遠藤で先頭に立つ可能性も十分にあります。456区は上位で粘り、箱根で快走をみせた7区相澤にいい位置で襷を渡したいです。(→当日の区間変更で相澤が外れました。補欠で入っていた住吉が入りました。戦力ダウンは否めません。。8位以内に入れるでしょうか。)年齢の若いチームだけに、勢いに乗れば優勝もあり得ます。その反面、1区半澤が下位に沈んだ場合、そのままずるずると最後まで行ってしまう可能性もあります。
 
・茨城
〇 3区4区に実力者を配置した前半型オーダー
茨城は意外なオーダーを組んできました。まず目についたのが3区、箱根2区区間賞の森田がここに配置されました。3区に一番の実力者を入れたということは前半に攻めるぞという意図の現れでしょうかね。そして3区森田の後の4区には、これまた意外なことに高校駅伝1区5位の鈴木を入れてきました。この34区のセットは超強力です。1区高校生の湯原、2区中学生の五十嵐も力を持っているため、4区終了時点で先頭に立つかもしれません。4区以降は前半の流れを上手く引き継ぎ、なんとかゴールまで粘りたいです。
 
・群馬
〇 バランスの取れた布陣で優勝のチャンスあり
故障の影響で欠場すると思われた 、5千のベスト14分3秒を持つ千明が5区に入ってきました。高校生区間の中で最長距離区間である5区に入ったということは、ほぼ万全な状態に戻ったと考えていいでしょうね。長野,埼玉に次ぐ優勝候補に格上げしておきます。その他の高校生区間には1区に大澤、4区に5千のベスト14分5秒を持つ栗原が入りました。茨城同様に4区にいい選手を持ってきました。選手層が厚い証拠です。そして一般区間は、3区に1万のベスト27分台の塩尻、7区にはなんと大学1年生の西山を持ってきました。高校を卒業したばかりの選手が7区を務める例はほとんど見たことがないです。それだけ期待されているということでしょうね。千明と西山が持っている力を出し切れるように、3区塩尻,4区栗原の2人でできるだけ貯金を作りたいところです。1区大澤の走りも群馬が優勝するためには重要になります。
 
・埼玉
〇 7区設楽に1分以内で繋ぎ逆転優勝へ
大方の予想通り、一般区間の3区に牟田,7区に設楽が入りました。6区終了時点で先頭との差が1分以内であれば、1万のベスト27分41秒の設楽の追走により、逆転が可能でしょう。中高生の力がそこまで強力ではないため、6区までなんとか上位付近で粘りたいです。その中で3区の牟田には期待したいです。追い上げるレース展開になると思いますが、力を出し切ってほしいです。牟田が入賞圏内の8位あたりで走り終えれば、優勝が見えてくるでしょう。
 
・千葉
〇 3区松枝の走りが上位進出のカギ握る
3区松枝の走り次第で、チームの最終順位が大きく変動しそうです。松枝以外にゲームチェンジャーとなる選手がいないからです。松枝が先頭で襷を繋ぐようなことがあれば、最終順位3位以内も視野に入ってきそうです。登録された高校生の中で5千のベストタイムが最もよかった石井がエントリーから外れているのが少し気がかりですが、中学駅伝で区間賞を取った選手も2区にいますし、7区には箱根優勝メンバーである鈴木もいます。レース展開次第では、鈴木の走りがチームの命運を分けるということもありそうです。
 
・東京
〇 1区うまく流れれば3位狙える
個人的にダークホースに推している東京。高校生区間の1区を走る、5千のベスト14分10秒を持つ佐久間がチームの命運を握ります。区間上位で走れる力を持っている選手ですので、臆せず攻めてほしいです。1区がうまく流れれば、3区茂木,7区片西の力で3位以内も狙えるかと思います。茂木と片西の力を最大限引き出すために、佐久間に限らず3人の高校生は、前のチームが見える位置で襷を次走者に繋ぎたいです。福島と同様に、3位以内も20位台も両方あり得ると思います。他のメディアや駅伝の有識者も東京が上位に来ることは予想していませんが、意外とやってくれるんじゃないかと私は信じております。
 
・長野
〇 4区本間5区中谷の貯金を最後まで守れるか
先日の記事で選手登録されている關について、「箱根を故障で欠場したので都道府県対抗駅伝の出場も不可能」と書いてしまったのですが、故障がある程度癒えたのか、7区に關がエントリーされました。断言してしまったことを反省しております。報道では自ら7区を志願したとのことです。それでも8割くらいの状態でしょうから、關に負担をかけないように、7区までにとにかく差を広げておきたいです。1分30秒あれば楽に走れのではないでしょうか。また、これも先日の記事で「高校生区間は1区松崎、4区本間、5区中谷というオーダーを組むことができれば優勝にさらに近づく」と書きましたところ、手前味噌ではございますが、見事にそのオーダー通りとなりました。1区に松崎を置く目途が立ったということですかね。4区本間、5区中谷の超強力コンビで貯金を多く作りたいです。特に5区中谷は、高校の先輩村澤が持つ区間記録にも挑戦してほしいです。一般区間の3区には昨年同様に春日が入りました。今シーズン故障をしていたこともあり、万全な状態ではないと思いますので、1区の松崎と2区の伊藤でいい流れを作っておきたいです。他の優勝候補チームと比較すると、やはり4区と5区にかなり強力な選手を持ってこれている点が長野の強みですので、それを生かして、5区までに勝負を決めるくらいの心意気で臨んでほしいです。
 
・愛知
〇 一般区間での追い上げが入賞のカギ握る
全駅伝ファンの方に朗報です。7区に山藤が入りました。本当に喜ばしいことです。3年前のあの屈辱を晴らしてほしいです。期待してます。もう片方の一般区間の3区には昨年と同じく山口が入りました。ここ数年力をつけてきていますし、昨年の再現をしてほしいです。一方、高校生区間は苦戦が予想されます。持ちタイムが最も良かった蝦夷森が外れ、その代わりに豊川高の1年生、栁本が入りました。高校駅伝4区で区間35位の選手なので、かなり不安材料ですね。やはり、入賞圏内の8位でゴールするためには山口と山藤がいかに前のチームを追い上げれるかがカギになるでしょう。
 
・兵庫
◯ 強力高校生を生かし上位へ
高校生3人の総合力は長野に匹敵するほどの布陣です。1区には高校駅伝1区13位の井上、4区には高校駅伝4区6位の目片、5区には5千の持ちタイム13分台の三浦が入りました。兵庫の高校生は都道府県駅伝で毎年好走していますし、今大会もきっちり役割を果たす走りを3人ともするでしょう。一般区間には3区に廣田、7区に高田がエントリーされました。3区の廣田がどこまで走れるか未知数です。今年のニューイヤー駅伝でも3区31位と、本来の力を発揮できていません。廣田にはほぼ確実に上位で襷が渡ると思うので、なんとか上位で粘りたいです。7区高田も同様に、うまく流れに乗ったまま上位でレースを終えたいです。
 
・福岡
〇 2区石田の走りに注目
今年度、1500,3000の中学新記録を出した石田の走りに大注目です。1区を走る島崎の力(5千ベスト14分32秒)を考えると、上位で来ることはあまり考えられないので、石田が果たして何人の選手を抜くのかにも注目です。石田の後の3区以降はなんとか8位付近で粘りたいです。3区の高井がハマればいい流れができるかと思います。福岡は毎年必ずと言っていいほど上位に顔を出してくるので、今年も最終的に気づいたら6位7位ということも十分に想像できますねー。
 
 

区間のレース展望

ここからは各区間のレース展望を述べていきます。
 
・1区
毎年激しいラストスパートが見所の1区。区間賞候補は青森の田澤、福島の半澤、茨城の湯原、山梨の八重畑、長野の松崎、兵庫の井上、岡山の北野、熊本の井川、宮崎の田中あたりです。例年と比較すると、有力選手が4区5区に散らばったため、もしかするとスローペースで終始進むかもしれません。1キロの入りのタイム、中間地点からの仕掛け合いに注目です。優勝候補の中でここで後続との差を広げておきたいのは兵庫、茨城、福島などですかね。埼玉、長野、群馬はここをうまく凌げれば、優勝へ期待が持てるかと思います。
 
・2区
頭一つ抜きんでた力を持つ福岡の石田が上位にきそうです。1区で全体的にあまり差がつかなかった場合は福岡がトップに躍り出ることも考えられます。その他は長野の伊藤、東京の鍛冶、愛知の吉居、茨城の五十嵐、埼玉の分須などが力を持っています。長野は3区が不安なだけに、ここでいい位置につけておきたいです。埼玉、東京、福島、愛知は1区で出遅れた場合はここである程度挽回しておきたいです。
 
・3区
特に注目したいのが、茨城の森田と群馬の塩尻による北関東同学年対決です。箱根2区では森田に軍配が上がりましたが、塩尻も10キロ未満の距離では負けていられないでしょう。この2チームは優勝候補の一角でもあるので、ここでの走りが4区以降の流れにかなり影響してきます。その他のチームで、ここでリードしておきたいまたは追い上げたいと目論んでいるのは、福島、埼玉、千葉、東京、愛知あたりですかね。長野、兵庫は上位になんとか食らいつきたいです。その他で個人的に注目したいのは、栃木の宇賀地、神奈川の舘澤、新潟の服部、富山の浦野、京都の阪口、広島の藤川、山口の田村、愛媛の鈴木らです。3区の区間賞は中位あたりから一気に上位までジャンプアップさせた選手が取ることが多いため、ここに挙げた選手が区間賞を取ることが大いに考えられます。
 
・4区
ここで切り札を持ってきた、茨城、郡馬、長野の3チームは他のチームとの差を広げたいです。この3チームがハイペースで上位争いをする可能性もあるかと思います。ただ、長野は追う展開になるかと思いますので、長野の本間の走りに特に注目してみていきたいです。その本間が2年連続で区間賞を取れるのでしょうか。埼玉、兵庫、東京、福島、千葉あたりが上記の3チームの後に続くかと思います。
 
・5区
ここは長野の中谷の独擅場となるでしょう。後続との差を1分30秒以上離すことができれば、長野の優勝がはっきりと見えてきます。4区まで長野と鍔迫り合いしているであろう、茨城と群馬はなんとか粘りたいです。上位進出候補の中では兵庫に注目したいです。5千のベスト13分57秒を持つ三浦がここに来ますからね。4位~6位あたりまでは上がってくるのではないでしょうか。7区に大砲を持つ埼玉、東京、福島などは、ここでできるだけ前との差を縮めておきたいです。静岡、宮崎あたりも5区で8位入賞ラインまであがってくるかもしれません。
 
・6区
先頭に立っていると思われる長野はここも強いです。茨城、郡馬、埼玉に対してさらに差を広げることのできる区間です。特に埼玉に対しては1秒でも多く差を広げておきたいです。3キロ区間であるため、差がつきにくいと思われがちですが、最終7区にいい位置で繋ぐという意味でも軽視はできない区間です。差をどんどん広げ、見えない位置にいるだろう長野に対し、どこまで食らいつけるか。6区中学生の走りが勝負を大きく左右します。
 
・7区
逃げる長野、追う埼玉という構図で進むと考えられます。埼玉の設楽はニューイヤー駅伝の時と同じように「前にいる選手は全て抜く」と宣言しており、先頭の關を猛追するでしょう。果たして長野が逃げ切って2連覇を達成するのでしょうか。3位以降は郡馬、茨城、千葉、兵庫、福島、東京などによる争いとなるでしょう。昨年は愛知、京都、静岡、郡馬の3位争いが非常に面白かったですし、今年も激しい上位争いを見たいですね。8位入賞争いは愛知、静岡、福岡、宮崎、広島あたりが来るでしょうかね。宮崎の市田と広島の鎧坂の旭化成対決もできれば見たいですね。区間賞争いは埼玉の設楽、福島の相澤、東京の片西、静岡の下田、愛知の山藤、岐阜の浅岡、広島の鎧坂、宮崎の市田の争いですかね。こう見ると例年よりも力のある選手が少ない気がします。2月3月のマラソンに向けて合宿をしている選手が多いのかもしれません。
 

順位予想(最終)

最終的な自分の順位予想です。
 
優勝 長野
2位 郡馬
3位 埼玉
4位 福島
5位 東京
6位 千葉
7位 兵庫
8位 愛知
 
優勝予想は長野。区間エントリーを見てほぼ確実だと思いました。
2位に郡馬。こちらも区間エントリーを見てかなり上位にくるだろうなと。先ほどのレース展望から少し変えました。自分の予想だと7区の西山が単独走になると思います。しっかりとペースを刻めるか若干不安です。
3位には埼玉。やはり高校生区間が上位2チームに比べると弱いという判断をして3位にしました。それでも、設楽がどこまで追い上げれるか楽しみです。
4位に福島。相澤の力を高く見ました。東京の片西、千葉の鈴木を引き離す走りができると思います。でもなんだかんだ1区次第かなとも思っています。
5位に東京。少し賭け込みでの予想です。高校生がきっちり走れれば十分に5位まで来れるかと。
6位に千葉。入賞は確実と思っているのですが、最終順位は鈴木の走り次第で変わってくるかと思っています。兵庫の高田には勝てると予想しました。
7位に兵庫。3区と7区がうまくいけば4位までは狙えるかなとも思ったのですが、順番に上から考え、最終的に7位に落ち着きました。高校生がかなり力を持っているので、入賞は確実だと思います。
8位に愛知。もうとにかく山藤に期待です。高校生が粘り、山藤が15位あたりから8位まで順位を上げてくるという、かなり無理のある予想込みで8位にしました。
 
 
 
思いのほか記事を書くのに時間がかかってしまい、アップするのがレース当日になってしまいました。それだけ真剣に予想をしたつもりなので、ぜひ最後まで読んでいただき、都道府県駅伝に少しでも興味を持っていただければ幸いです。
 
レースは21日の12時半スタートです。選手たちの熱い走りに期待したいです。
レースの総括を21日の夜か22日にアップしますので、また見に来てください。